リハビリテーション科
脊椎疾患の包括的かつ専門的なリハビリテーション治療を行っております。脊椎変性疾患だけでなく重度の脊髄損傷のような脊髄障害に対する急性期から社会復帰までの一貫としたリハビリテーションを行っていることが特徴です。身体所見のデータを蓄積し、それを基に予後予測およびゴール設定を行い、科学的根拠に基づいたリハビリテーションを行っております。
担当医
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リハビリテーション科部長/第三整形外科部長
久保田 健介
- 日本整形外科学会専門医
- 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
- 脊椎脊髄外科指導医
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リハビリテーション科医師
中尾 允哉
導入機器
歩行補助ロボット WPAL(ウーパル)
総合せき損センターでは下肢麻痺用の歩行補助ロボットWPAL(Wearable Power-Assist Locomotor)を導入し、積極的に歩行練習を行っています。WPALは股関節・膝関節・足関節に計6個のモーターが取り付けられており、それらがタイミングよく動くことで健常者に近い歩行パターンを再現しています。
タブレットにより使用者一人ひとりに合わせて歩行パターンを設定・記憶することができます。
両下肢完全麻痺の方でも、専用の歩行器に付いたレバーとボタンを使って、起立・着座・歩行まで行えるようなリハビリテーションを行っております。
随意運動介助型電気刺激装置 IVES (アイビス)
治療的電気刺激装置として随意運動介助型であるIVES(Integrated Volitional control Electrical Stimulator;OG Wellness)を使用したリハビリを行っています。IVESは、脳からの指令によって随意的に筋肉が収縮したときに発生する電気信号を電極(パット)で読み取ると同時に、同じ電極を介して、読み取った電気信号を増幅して筋に電気刺激を与えることができます。
つまり、動かしたい筋肉の随意的な運動に呼応して、その筋肉に、より強い筋収縮を起こすことができる装置です。このIVESを装着し運動を繰り返すことで、筋力低下を主とする麻痺のある手・足に対し、神経の再教育、筋力の強化、機能の回復を期待し訓練に取り入れています。